エマの労務相談室

【C-2】雇用保険に入れないと言われました…これって違法?社労士が解説【相談実録】

お悩み相談の内容

「週30時間働いていますが、会社から“雇用保険は加入できないよ”と言われています。正社員と同じ働き方をしているのに、これは本当に合法なんでしょうか?」

雇用保険(失業保険)は、あなたの生活を守る重要な保険です。

しかし、ブラック企業ほど“加入義務”をごまかすケースが多発しています。

今回のケースは違法の可能性が極めて高い ため、社労士が分かりやすく解説します。

結論:加入義務があります。会社の説明は誤りです。

雇用保険は週20時間以上働く労働者は加入義務 があります。

  • 正社員
  • パート
  • アルバイト

すべて要件に合う人は加入となります。

あなたの勤務状況なら、会社が加入させないのは 完全に違法 です。

今回の相談ケース(整理)

  • 週30時間勤務
  • 雇用保険を断られる
  • 書面説明なし
  • 給与明細も曖昧
  • 会社は「人数が少ないから入れない」と説明

典型的なブラック企業の言い訳です。

法律・制度のポイント

✔ 雇用保険の加入条件は「週20時間以上」

年収・役職・人数は関係ありません。

✔ 会社規模は一切関係なし

2人でも100人でも加入義務があります。

✔ 未加入は「遡り加入」になり、会社に不利益

会社側に一括請求がかかり、負担が大きくなります。

現場の実例(社労士としての経験)

小規模な会社ほど「手続きが面倒」「保険料を払いたくない」という理由で未加入が多いです。

しかし最終的には会社側がまとめて加入させられて損するケースがほとんど

あなたは悪くありません。

正しい対処法(5ステップ)

① まずは書面で加入確認

メールで「加入条件を満たしていますか?」と質問。

② 労働時間の証拠を残す

  • シフト写真
  • タイムカード
  • LINE・メール記録

③ 雇用契約書の確認

労働時間欄を確認。

④ 会社が拒否した場合

「労働局(雇用保険適用課)」に相談→ 会社が指導されることも多い

⑤ 明細の裏側も確認

未加入企業は「給与明細問題」や「社保トラブル」も隠れていることが多いです。

この会社はブラック?危険度チェック

  • 週20時間なのに加入なし
  • 給与明細が曖昧
  • “手続きが面倒”と言われる
  • 人数が少ないからと言われる

これらは ブラック企業偏差値70〜80 の典型例。

社労士からのメッセージ

雇用保険はあなたを守る制度です。

加入しない企業は、労務管理を軽視している危険な会社です。

あなた自身を守るために“働く環境を選ぶ自由”を持ってください。

ブラック企業から抜けたい方へ

雇用保険未加入の職場は、労務違反が連鎖しているケースがほとんどです。

安心して働ける場所を探したい方へ、社労士として信頼できるサービスをまとめました。

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👤 監修者プロフィール

社会保険労務士 三島潤

社会保険労務士 三島 潤
三島社会保険労務士事務所 代表

  • 顧問先100社以上の労務管理をサポートし、年間数百件の労務相談に対応
  • ブラック企業の実態に精通し、安心して働ける環境づくりに尽力
  • 「ブラック企業を減らし、幸せな職場を増やすこと」を使命に、企業経営者・働く人の双方を支援中

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